取得した医師免許、眠っているならアルバイトで活かしては?
医師はテレビドラマや映画でスポットライトを浴びることの多い職業です。
しかし同時に大きな責任の伴うハードな職種でもあります。
そのためせっかく医師免許を取得して医療現場で働いていても、自分には向いていないと感じて辞めてしまう医師も少なくありません。
現在、医師不足が大きな問題となっています。
そしてこのような現状は医師不足をさらに加速させるという、悪循環をもたらします。
医師の仕事はとてもハード。それでも意外なチョイスがある
入院施設のある医療機関では入院患者のケアを行う必要があるために、夜勤や休日出勤が求められることもあります。
そのため生活が不規則になり、体がついていかないと感じて退職する医師もいます。
もちろん全ての医療機関で夜勤や休日出勤が求められているわけではありません。
そのため日勤のみの職場を見つけることで、この仕事に従事できるという医師もいます。
しかし、患者の健康や命に係わる重要な責任を毎日のように背負って生活することの重圧に耐えきれず、この仕事を辞めてしまう医師の場合は、勤務形態の見直しは解決策になりません。
それでも医師の仕事の中にはいわゆる単発の仕事があります。
このような仕事であれば、ストレスを抱えずに医師として活躍することができるかもしれません。
現在、求人サイトの中には医師のアルバイトの仕事を紹介しているものが多数存在します。
こうした求人サイトを上手に使用すれば、単発の仕事を見つけることができます。
このような仕事は意外な現場で行われることもあります。
またいざというときのために雇われる場合もあり、何事もなければ控室で待機しているだけということもあります。
では実際にどのような医師のアルバイトが存在するのか?
まずはそのうちのいくつかをご紹介したいと思います。
医師のアルバイトの種類
医師のアルバイトの求人が多くなる時期があります。
それは健康診断が行われる時期です。
医師が会社や学校などに出向き、社員や生徒の健康診断の手伝いをするのです。
もちろん仕事に関して手を抜くことはできませんが、若い学生などはほとんどが健康であるために、ストレスを感じずに働くことができます。
学校や幼稚園での健康診断のアルバイトは3月から6月に多く募集されます。
そのためこの時期の医師求人サイトは要チェックです。
このアルバイトの主な仕事内容は、問診、聴打診、耳鼻科健診、小児科健診、眼科健診などです。
会社での健康診断の場合はこれらに成人病のチェックが加わります。
労働時間に関しては社員や生徒の数によって大きく異なります。
ちなみに幼稚園での健康診断は子どもが好きな医師にお勧めです。
またコンサートやスポーツの試合の際にアーティストや選手、そして観客に予期せぬ健康被害や怪我が生じたときのための待機医師のアルバイトも募集されることがあります。
アーティストやプロのスポーツチームの多くは専属の医師を雇っています。
そのためどちらかというと観客に何か起こったときのための待機医師のアルバイトのほうが多く募集されます。
このアルバイトは何事も生じなければ待機のみとなります。
しかし当然のことながら突発的な医療処置が必要となるケースもあるために、この点はしっかりと心得ておくべきです。
また夜の仕事であっても、単発であれば問題ないという医師もいます。
このような場合、夜勤専門のアルバイトを行うことができます。
これは正職員の負担を軽減させるために、夜勤をアルバイトの医師に行ってもらうというアレンジメントです。
もちろん毎日仕事があるわけではなく、一週間のうち数日だけ働くというのが一般的です。
医師のアルバイトのメリット
最初の項目でも考えたように、医師は責任の伴うハードな職種です。
そのためこの仕事を定期的ではなく、単発で行うことでストレスを抱えずに仕事を行えるという医師もいます。
このような医師にとって、アルバイトという労働形態は適しています。
もちろん定職に就くことを望んでいる医師にとって、アルバイトはいわゆる繋ぎとなることでしょう。
しかし医師不足が問題となっている今、得ている知識や経験をどのような形であれ活かしてくれるというのは、本当に嬉しいことです。
また医師のアルバイトの中には、定期的に行える仕事もあります。
たとえば上記の項目で考慮した夜勤の仕事です。
多くの場合、夜勤の医師アルバイトを募集している医療機関は、週に数日働ける医師を求めています。
そのため日勤と夜勤を交互に行う労働形態が合わずに退職した医師であれば、夜勤を定期的に行う職場でアルバイトとして働くことができます。
労働日数が毎日ではなく、週に数日であれば夜勤であっても体をしっかりと休めることができますので、アルバイトでありながらも定期的な仕事を求める医師にお勧めです。
その他にもいわゆる非常勤医師として、一定期間に日勤のみを行う医師のアルバイトが募集されることもあります。
このようなアルバイトは労働期間が決められているものの、他の医師のような縛りはありません。
またアルバイト医師として1つの医療機関で定期的に働く場合、給料を時給で受け取ることが多くなります。
この場合、経験のある医師であれば時給が高くなるのが一般的です。
アルバイトを行うことで、これまでとは異なる経験をすることもあります。
このような経験が今後の医療経験に活かされることもあり、思わぬ方向に物事が進むこともあります。