医師のアルバイトの働き方とは?医療現場以外の仕事について
医師のアルバイトについて
医師というと、どうしても1日中病院にいて患者の診療に当たっている人、というイメージを持っている人もいるかもしれません。
朝から晩まで忙しく、フルタイムで働いている人、といった感じがしますよね。
しかし、医師にはアルバイトという分野も存在します。
最近では転職エージェント等というウェブサイトも存在し、あらゆる人の転職を手伝ってくれるビジネスがあります。
医師に対しても同じようなビジネスがあり、医師向けの転職エージェントは常勤やアルバイトを探す人たちのお手伝いをしているのです。
ここでは医師がアルバイトを探すことも可能です。
アルバイトといっても、医師免許を持っている人が決められた時間だけ病院にいる、という状態です。
例えば東京都内で外科のアルバイトという条件を検索すると、8時半から17時半まで1週間に5日、病棟管理をするという仕事で年収が1,200万円から1,400万円、といった仕事が出てきます。
これだとなんとなくアルバイトとは言えないのではないかと思う人もいるかもしれませんが、夜の診療や救急に応じる必要はありませんので決められた時間のみ働いていれば問題は無いのです。
さらに開業医のもとでアルバイトをするということも可能ですが、自分はあくまでも雇われ医師ですから経営に関わる必要がありません。
雇われている身分ですから気楽というメリットがあります。
病院だけではなく外資系製薬メーカーなどが検索結果として出てくる場合もあります。
スキルにもよりますが、手術等に応じたいという場合はそのような病院を選ぶこともできます。
医師というとどうしても大学病院や民間病院で働く医師や開業医などを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、このようにアルバイトといった形で仕事をすることも可能なのです。
アルバイトという形でありながらも年収が1,000万円を超えるなんて凄いと思う人もいるかもしれませんね。
もしも医師でアルバイトをしたいと思うのであれば、医師の転職を応援している医師専門の転職エージェントを確認してみましょう。
もしも勤務地や勤務時間、勤務内容などに希望がある場合、エージェントが相談に乗ってくれることもあります。
医師免許を活かした仕事とは
医師免許があるからといって病院で医師をしなければいけないというわけではありません。
医師というのは責任が重い仕事であり、患者さんとのやり取りの中で疲れてしまったり、自分自身の結婚生活や子育てがうまくいかず、医療現場から離れたいと思う人は決して少なくはありません。
特に女性の医師の場合、子育てと仕事の両立で悩む人はほとんどだと言われています。
それならば医師以外の仕事の仕方を考えてみても良いかもしれません。
例えば、臨床医学の研究をしている研究者ではなく、大学や研究機関などに加わって基礎医学の研究をする研究医になることも可能です。
研究に専念するため、病院で患者の診察をする医師とは仕事内容が異なります。
確かに根気強く研究をしていかなければいけない仕事ではありますが、研究が好きだという人にはちょうど良いかもしれません。
また、国家公務員になって医系技官として働くということもできます。
政策立案に関わり、医師免許や歯科医師免許が必要になります。
基本的にデスクワークになりますが、厚生労働省に属するという形で医療現場の改善に携わることができます。
公務員として保健所で働くことも可能です。
もともとは医師免許はなくても良いとされていましたが、2016年からは医師免許を持つ者が職員として働けるようになりました。
健康診断や無料相談、予防接種、訪問指導などに加えて営業許可や立ち入り検査、立ち入り調査などを行います。
さらに調査や研究が好きということであれば、法医学者として警察の捜査に関わるということもできます。
法医学といっても決して司法解剖のみを指すわけではありません。
もしも医療事故が起こった場合、司法解剖のみならず薬物検査やDNS検査、状況調査や画像診断などを行わなければいけません。
死因を明らかにすることによって事件性を調査する法医学者という仕事も可能です。
最近ではフリーランスとして医学の観点からウェブサイトを立ち上げる人たちもいます。
確かに病院に行って医師と話をするのが1番ですが、最近ではインターネットが普及していることにより、自分の病状等に関してインターネットで検索するという人も増えていますよね。
しかしインターネットには誤った考え方もたくさん掲載されています。
そんな中で医師免許を持つ者として情報を発信していくという仕事をしている人も少なくありません。
医師免許を持っているということが大切
大学の医学部に行くという時点で、将来は医師になりたいという意識を持っている人がほとんどです。
しかし医学部で勉強し、医師を目指す中で、あまりにも大変な思いをしてまで医師免許取得する意味があるのかどうか、と悩む人もいないわけではありません。
実際に医師免許を取得しても医療現場が辛すぎるということで医師にはならない人もいます。
しかし、医師免許はぜひ取得しておきましょう。
このような免許というのは将来何かあったときに必ず役に立ちます。
医師免許を持つからといって誰もが一緒にならなければいけないというわけではありません。
いざとなったら一緒になることができるという選択肢を取得しておくということが重要なのです。
これは医師免許に限らず、例えば教員免許や学芸員免許等でも同様です。
また、医学部に進学したという事は少なからず医療や健康に興味があるということです。
先ほども述べた通り、最近では地元密着型の保健所で働くためにも医師免許が必要などと言われるようになりました。
そのため医師免許があればすることができる仕事の枠を広げることができるのです。
確かに医師として働きながらも仕事が多忙すぎて医師を辞めたい、いっそ医学とは関係のない仕事につきたい、と考える人も珍しくありません。
しかし医師免許という選択肢を人生において持っておくことにより、人生を豊かにすることが可能になるのです。
仮に将来使わなかったとしても、持っておいて損はありません。